片方から聞いた話
同じ事象を前にしても受け取り方は人により実にさまざま。
同じ人であっても、時期によって変わるほどだ。
人の認知力はあまりに頼りない。
ちょっとしたボタンのかけ違い、バイオリズムの相性、
引っ込みがつかなくなってしまった状況、
色々な要因で関係性に亀裂が入ることがある。
あんなに仲がよかったはずなのに……と周りが思うほどの
展開を迎えることだってある。
さらに人は、自分が好きなものを信じたいし、
自分自身を守りたいと思うものなのだろう。
それゆえにかかってしまうバイアスの存在には、いきなり鈍感になってしまう。
何も珍しいことではない、と思う。
今はそこに何が表現されているかより、それを誰が表現しているかという点に
スポットが当たりやすい時代。
同じことを言っても、賞賛される人と軽蔑される人がいる(本当に)。
よく考えたらおかしな話なのだが、そんな事例はそこかしこにある。
だからこそ片方から聞いた話を信じすぎないようにしたい。
あなたのことは信じているけど、あなたじゃない人のことも信じている。
誰より自分自身に対してそういう気持ちでいたい。